2-11.リサリサvsカーズ

2-11頂点

 エシディシに続いてワムウが死に、柱の男はついにカーズ一人になってしまいました。仲間の二人は大切にしていたカーズですからね。ワムウの死は悲しかったでしょう。
 しかしカーズはめげません。頂点に立つ者は常にひとりだからです。彼は究極の生物を目指しているのです。

正々堂々

 腕から刀を出し、ターバンを脱いだカーズ。ついに戦闘体勢に入りました。対戦相手はリサリサですが、雑魚吸血鬼たちはカーズ自ら戦う必要は無いと襲いかかります。
 そんな雑魚どもを切り捨てるカーズ。誇り高き戦士ワムウやエシディシの思いを汲んで、波紋戦士とは正々堂々決着をつけるといいます。

 リサリサvsカーズの決闘場は、ピッツベルリナ山神殿遺跡です。闘技場ではありませんが、石の柱を組んだ作りになっていて、立体的な戦闘が楽しめます。

 輝彩滑刀を使うカーズはリサリサにも武器を使うように促しますが、リサリサは自分のマフラーで十分との回答。鋼線のベック戦でマフラーはズタズタになった様な気がしましたけど。

 戦闘が始まり、リサリサはカーズの殺気の無い構えに違和感を感じます。リサリサが攻めあぐねているうちに、カーズは輝彩滑刀の光を目くらましにして姿を消してしまいました。
 カーズの気配を探るリサリサですが、上にいるようでもあり下にいるようでもあり、カーズを捉えることが出来ません。

奇襲

 柱の影からリサリサの背後を襲うカーズ。リサリサは蛇首立帯(スネックマフラー)というマフラーを地面に立て身体を支える技でカーズの攻撃を躱しつつ、波紋を込めた蹴りでカーズの顔面を粉砕します。リサリサのマフラーは波紋攻撃の他にもレーダーとしての役割もあり、背後からの攻撃を察知出来たのですね。

リサリサ敗北

 リサリサが買ったと思った瞬間、彼女の胸を背後からカーズの刀が貫きます。波紋を喰らったカーズは影武者だったのです。リサリサが殺気を感じなかったのは、カーズには最初からまともに戦うつもりがなかったからだったのです。

2-11くだらんな

 一対一の決闘などくだらんと言い放つカーズ。「最終的に勝てばよかろうなのだァァァァッ!」リサリサに止めの一撃を加え、赤石を手に入れたカーズ。雑魚吸血鬼たちにジョセフを始末するように命令を下します。
 ともかく勝負はカーズの勝ちですね。

 卑怯者ではありますが、そもそもカーズは人間ではないので、人間の物差しで卑怯というのもおかしな話ですね。彼は目的達成のために最も効果的な方法を採っただけですから。おかげでジョセフは大ピンチですが。

 さてリサリサはどうすればカーズに勝てたでしょうか。影武者ありならさすがに勝ち目は無いでしょうね。影武者は元々柱に潜んでいたのでしょう。リサリサとしてはカーズが指定する場所で戦う時点で地の利を失っていたといえます。リサリサとしては赤石を賭けて一対一に持ち込めただけでも良しとせざるを得なく、決闘場所の指定はカーズ側に委ねるしか無かったのでしょう。

 ちなみにまともに戦った場合、リサリサはカーズ相手にかなり善戦出来たと思います。彼女のマフラーは自在に操れそうですし、伸ばせば輝彩滑刀よりも間合いの長い武器になるでしょう。リサリサ自身は戦闘技術も高く、波紋も強力ですからね。カーズの弱点は輝彩滑刀の間合いが短いことでしょうか。
 ワムウの神砂嵐ならいくらなんでもマフラーじゃ防御不可能だと思いますが、輝彩滑刀なら波紋を込めたマフラーで戦えそうに思います。

 そう考えると、カーズがリサリサとの戦闘を避けて影武者を使ったのは実に賢いといえますね。リサリサは赤石を身につけていたのが残念でした。ジョセフに渡しておけばいいと思いますけど。リサリサが負けた場合、生き残ったジョセフとカーズが最後に赤石を賭けて戦うことになるわけですから。

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承太郎