2-10.ジョジョvsワムウ②
ホテルの奥へと進むジョセフとリサリサ。ワムウがシーザーから受けたダメージは回復しつつあることが予想されます。奥の広間で対峙するジョセフ、リサリサとワムウ。
それは柱の男たちの罠でした。カーズ、ワムウ他100体の吸血鬼に囲まれる二人。絶体絶命のピンチです。
リサリサの機転でピンチを脱し、赤石を賭けてジョセフvsワムウ、リサリサvsカーズの決闘に持ち込むことに成功しました。決闘の場所はホテルから南東に15kmはなれた古代遺跡です。ジョセフは赤石を取りに戻り、リサリサは人質としてカーズたちの元に残りました。
ジョセフは赤石を持って決闘場に直行です。リサリサはカーズたちと古代遺跡まで15km移動したわけですが、100人の吸血鬼たちとどのような交通手段で移動したのでしょう。その15kmの道程が気になります。
戦いの前にリサリサは自分の過去に一部をジョセフに話します。リサリサの年齢や、彼女の育ての親がストレイツォであることに驚くジョセフ。
ここで決闘の準備が整い、おしゃべりはおしまいです。
波紋戦士と柱の男の対決、まずはジョセフとワムウが戦車戦を行います。映画のベン・ハーでもありましたね、戦車競争。この戦いで使われる馬は吸血馬ですが、手綱に波紋を流すことでジョセフにも扱うことが出来ます。ちなみに吸血馬は150馬力だそうで。
勝負は戦車に乗って闘技場を回りながら行われます。第1コーナーの柱には毎周ごとに武器がぶら下げられ、それを手に入れれば戦闘を有利に進めることが出来ます。1週目の武器は大型スレッジ・ハンマー。勝利条件はもちろん相手の死のみ。
スタートの合図は雲の切れ間から月の光が出た時です。全員が月を見つめる中、ジョセフは足元の瓦礫を確認するフリをしてワムウの戦車のスタートを妨害する工作をします。
ワムウを出し抜いたジョセフは、見事大型スレッジ・ハンマーを入手。実にマッチョな武器ですな。武器を取られたワムウですが、あえて取らせたと余裕の表情。
ジョセフはハンマーを得てテンションが上がります。ワムウの戦車に近づいてハンマー攻撃を行おうとしますが、ワムウは石の柱を引っこ抜いて己の武器とします。発送のスケールで負けたと唖然とするジョセフ。
雑魚吸血鬼は戦闘の天才ワムウを讃えますが、これは天才というより単なる力持ちで、雑魚の吸血鬼でもその程度のパワーはありそうですけどね。
さてワムウの柱攻撃を受けたジョセフは堪らず戦車を捨てて飛び降ります。ジョセフの行動を読んでいたワムウは、戦車から落ちた彼に戦車で襲いかかります。そのままでは轢き殺されますし、左右どちらに逃げてもワムウは戦車を降りて神砂嵐で止めを刺しにくるという状況。
絶体絶命のピンチですが、ジョセフはハンマーを拾い真っ直ぐ馬に向かって行きます。そして2頭の馬をつなぐ馬具にハンマーを叩き付け、馬の突進する力を使って宙に舞い、突進を避けつつ馬上に立つことに成功します。
ここの描写に全く納得がいかないのは私だけでしょうか。これでどうやってハンマーが回転するのか意味が分かりません。
ともかく馬上に立ったジョセフ。しかしワムウの姿が戦車の上に見えません。このとき既にワムウは吸血馬の体内に潜り込んでいました。サンタナも使っていた、他の生物の体内に潜り込む謎能力です。
吸血馬の体内から伸びるワムウの腕に、ジョセフは足を掴まれてしまいます。ジョセフが足から波紋を流す前にワムウに足首を握りつぶされたかに見えましたが、ジョセフは間一髪ブーツを脱ぎ捨てて脱出します。
すかさず吸血馬の体内にいるワムウにハンマーを叩き付けるジョセフ。しかし吸血馬に潜り込んだおかげで手綱を握っていた両腕が自由になったワムウは、必殺の神砂嵐の体勢を整えていました。ここまでの攻防の全てでワムウはジョセフの一歩先を行っていますね。
神砂嵐を喰らったジョセフは、先ほどの柱攻撃で大破した自身の戦車まで吹き飛ばされてしまいました。
次の決闘はリサリサvsカーズですが、カーズは女と戦うつもりは無く、かといって波紋戦士を見逃すことも出来ないため自害をすすめます。だったら戦って死にますよね・・・。
決着はついたかに見えましたが、意外にもワムウの両腕はズタズタになり様子も変です。うつろな目でなにごとかをブツブツつぶやく誇り高き戦士ワムウ。一方ジョセフはピンピンしていました。ジョセフは神砂嵐を喰らう直前に、足で手綱をワムウの両腕に絡めて攻撃していたのですねー。んな馬鹿な。
なにをどうやればハンマーを振り下ろしながら足で手綱をワムウの両腕に絡められるのでしょう。しかもワムウの右腕には手綱を巻付けていますが、左腕には手綱が軽く触れている程度です。これで腕をズタズタにするのはちょっと無理があるでしょう。
てなわけでついにワムウに一矢報いたジョセフ。戦車戦は2週目に突入です。150馬力の吸血馬2頭に引かれるジョセフの戦車はボロボロですけど。てかわざわざコース回らないで、ブツブツ言ってるワムウにさっさと止めを刺せばいいと思いますけどね。
必殺技を仕掛けて反撃を喰らった誇り高き戦士ワムウさんは、屈辱のあまり戦闘中にもかかわらず無防備状態。メンタルが雑魚過ぎますな。
2週目の武器は大小二つのボーガン。弾は鋼鉄製です。ワムウは戦闘不能状態ですが、カーズはあえてルール通り新しい武器を勝負に投入しました。ワムウが精神的に立ち直ると確信しているからですね。
ワムウは己の両目を潰すことで心のスイッチを切り替えました。これからは額の角で風を感じ取るとか。大げさな・・・。この目は治るんでしょうか。
ワムウの覚悟に圧倒されるジョセフ。しかし自分たちもシーザーを失っていると自らを鼓舞します。
大小二つのボーガンのうちジョセフは破壊力の大きい方を選びますが、弦がかたすぎて引くことが出来ません。このままではせっかくの破壊力も意味がありません。
小さいボーガンを持ったワムウ。人間とはパワーが違いますから楽々弦を引いて球をセットします。球は二発。最初の一球は試し撃ちですが、ジョセフの吸血馬の頭を吹き飛ばしました。これで間合いをつかんだワムウ。一方のジョセフは弦を引くことが出来ません。
ジョセフはワムウの狙いを外すため、トラックの中心で燃える炎の反対側に位置するようにワムウと距離を取ります。炎の熱風がワムウの角の感覚を鈍らせているのですが、これも時間稼ぎにしかなりませんでした。
ジョセフの位置取りは、常に炎を挟んでワムウの反対側にあります。ある意味ジョセフはワムウに自分の位置を教えている様なものです。ワムウは鋼鉄球を壁に反射させてジョセフの背後から撃ち込みました。ジョセフは脇腹に鋼鉄球を受けてしまいます。跳弾だったので致命傷にはなりませんでしたが、ジョセフはかなりのダメージを受けてしまいました。
大ピンチのジョセフですが、馬から落ちた際の衝撃でボーガンの弦がはまりました。止めを刺しに戦車で近づいてくるワムウに気が付かれないよう、ジョセフは鋼鉄球をセットします。最後のチャンスですね。
近づいてきたワムウにボーガンを向けるジョセフですが、ダメージが大きいせいか力つき、ワムウとは全然違う方向に球を撃ってしまいました。命乞いをしながらワムウに向かって石を投げるジョセフ。ワムウは「おれの前で決闘を侮辱するな!JOJO!」と怒りを見せますが、この台詞はジョセフに読まれていました。
背後から鋼鉄球がワムウの胸を貫きます。ジョセフはワムウと同じ弾道で攻撃したのでした。小石を投げたのはワムウの角のセンサーをかく乱するためです。そしてジョセフのボーガンはワムウのそれより大きくて強力です。
微量ながら波紋を帯びていたジョセフの球は、ワムウに大きなダメージを与えました。これにより先ほどの両腕のダメージも悪化し、ワムウは神砂嵐も使えなくなってしまいました。形勢は一気に逆転です。
ジョセフもダメージを受けていますが、今度は彼がワムウに止めを刺す番です。ワムウは苦し紛れに蹴りを繰り出しますが、ジョセフの反撃で両足に波紋のダメージを受けてしまいます。満身創痍のワムウ。しかし両腕を切り離してジョセフの首を絞め、波紋の呼吸を封じることに成功します。
そしてワムウは風のファイナルモードで最後の勝負に出ます。「渾楔颯」は体内に大量の風を取り込み、それを圧縮して超高速で吹き出すことにより相手を切り裂く技です。身体にかかる負担が大きく、柱の男といえど自分の肉体を犠牲にしないと使えない大技。ワムウには炎の近くにいるジョセフの位置が正確にはわかりませんが、渾楔颯で手当たり次第に切り刻む作戦です。
渾楔颯に耐えられず身体がどんどん崩れていくワムウ。ジョセフに渾楔颯を防ぐ術はありません。殺られる前に殺るしかありません。ジョセフの策は波紋オイル(武器に塗って波紋を流しやすくするためのオイルでしょう)を火炎瓶にしてワムウを吹き飛ばすというもの。渾楔颯を繰り出すワムウの身体は超圧縮酸素ボンベのようなもので、火炎瓶を投げれば炎を体内に取り込んで爆発すると見込んだ作戦です。
ジョセフが投げた火炎瓶はワムウにあっさりと斬り落とされてしまいます。炎の近くを離れてしまうとワムウのセンサーに感知されてしまうのですね。ジョセフの位置をつかんだワムウ。渾楔颯は躱せません。シーザーのバンダナに火をつけワムウに投げるジョセフ。バンダナはワムウのセンサーに感知されまたも斬り落とされます。
しかしこれがジョセフの最後の攻撃でした。先の火炎瓶のオイルはワムウに吸い込まれ、体内で霧状のガスになっています。そこにバンダナの火が吸い込まれ、ワムウの身体は爆発してくだけ散ってしまいました。
苦しい戦いでしたが勝負はジョセフの勝ちです。
ジョセフはワムウに敬意を払い、自分の血で首だけとなったワムウの苦しみを和らげます。自分の完敗を認めるワムウは、ジョセフに襲いかかる雑魚吸血鬼たちを最後の力で一掃します。
最後にシーザーがワムウから奪った解毒剤を飲むジョセフ。別れの言葉を遺してくだけ散るワムウに、ジョセフは無意識のうちに敬礼をしていました。
さて長い戦いでした。ワムウは神砂嵐を破られた時点ですでに一度負けた様なものだと思いますけどね。ワムウは戦車戦などせず普通に戦っていれば圧倒的に有利だったでしょう。レースで与えられたハンマーやボーガンといった武器は、ワムウには特に必要がなくジョセフを有利にするだけでのものですし。普通に戦うならジョセフに神砂嵐は破れないでしょう。シーザーは遠距離攻撃が出来たからワムウと戦えたのです。
戦車戦でワムウが勝つには、やはり神砂嵐を使うところがポイントかなと。そこまでの攻防では常にジョセフを上回っていますから。ワムウは万全の体勢で繰り出した神砂嵐を破られています。正直ジョセフの手綱を使った攻撃は「んなこと出来るわけねーだろ」というレベルのインチキで、エシディシを倒した手品を思い出させてくれます。
破られてしまったのは仕方がありませんが、問題はその後の放心状態でしょう。まったく戦士にあるまじき醜態で、なにが戦闘の天才なのか。ここでモタモタしていなければ、2週目の武器であるボーガンの大きい方をワムウが手に入れられたかも知れません。ワムウが大きいボーガンを使っていれば、一撃でジョセフを戦闘不能にすることも出来たでしょう。
こうしてみると、ワムウの弱点はメンタル面でしょうね。神砂嵐を破るほどの強者と戦ったことがなかったのでしょう。
渾楔颯使用時もさっさと止めを刺せばよかったと思いますけどね。切り離したとはいえ自分の腕でジョセフの首を絞めているわけですから、いくら炎の側とはいえ位置くらい分かりそうなものです。
ワムウの敗因は戦闘を楽しんだことでしょうか。神砂嵐はジョジョの奇妙な冒険に登場する様々な攻撃方法の中でも、特にエス氏のお気に入りの技です。破壊力が圧倒的ですからね。その使い手である戦闘の天才ワムウは、ちょっとメンタル弱めでしたね・・・。
価格:620円 |