2-5.ジョジョvsワムウ①
シーザーを一蹴したワムウは周囲を見渡し、他に波紋使いの仲間がいないか確認します。誰もいないとして立ち去ろうとする柱の男3人組に、ジョセフはここに自分がいるとアピールします。
このシーンは連載当時大のお気に入りでしたね。友達の間でも大いに流行りました。
「なんだこいつは」という視線でジョセフを見る柱の男たち。ジョセフは構わず、考えたばかりの必殺技「波紋クラッカーヴォレイ」を披露します。
これは鉄製のアメリカンクラッカーに波紋を込めて攻撃するという技ですが、一体どこに鉄製のアメリカンクラッカーなんて持っていたのでしょう。そして「ヴォレイ」ってなに・・・?
シーザーやスピードワゴンだけではなく、柱の男たちにも呆れられてしまうジョセフ。クラッカーを振り回すだけで必殺技とは。そんな空気にもかかわらずジョセフは大真面目でした。
クラッカーを絡ませて背中に隠したジョセフ。ワムウの死角から攻撃を仕掛けます。
しかしワムウは身体をすばやく変形させてクラッカーの攻撃を難なく躱してしまいます。勢い余って飛んで行ってしまうクラッカー。
瞬時に敗れたクラッカーヴォレイですが、ワムウはジョセフに敬意を表し1分間だけ自分と戦う時間を与えます。それはジョセフの手首の動脈を切断しすることによって、出血多量で意識を失うまでの時間が1分という血時計によって測られる時間ででした。カーズとエシディシは興味がないのか、外へ出て行ってしまいます。
ワムウはジョセフにもう一度武器を拾えと促しますが、ジョセフはその必要はないといいます。先ほど飛んで行ってしまったクラッカーは、実はジョセフの作戦で、ワムウめがけて戻ってきたのです。んなわけねーだろ、というレベルの罠ですね。
背後からの意表を突かれた攻撃に頭部に傷を負ってしまうワムウ。すかさずジョセフはワムウをめった打ちにしますが、止めの波紋は流しません。人間を見下した態度を打ち砕いてやろうとするジョセフ。ワムウは己の油断から傷を負ってしまったことへの戒めとして、あえてジョセフに打たれるがままにします。
怒りに震えるワムウの異様な雰囲気を感じ取り、波紋で止めを刺そうとするジョセフでしたが、時既に遅し。ワムウは必殺の闘技「神砂嵐」を繰り出します。
そのふたつの拳の間に生じる真空状態の圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙!!
何をいっているのかよく分かりませんが、とにかく凄い技ってことですね。実はエス氏がジョジョの中で一番好きな必殺技だったりします。これほどの物理的な破壊力のある必殺技は、どのスタンド能力にもないでしょう。
ジョセフは大理石の柱の影に身を躱しますが、神砂嵐は柱ごとジョセフをふっ飛ばすほどの異常な破壊力を見せます。あっさりやられてしまいましたが、ワムウに必殺技を出させただけジョセフはシーザーよりマシでしたね。
ワムウはこれまで顔に傷をつけられたことはなく、その屈辱の姿を見たシーザーとスピードワゴンも始末しようとします。その背後で死んだフリをしながらワムウをおびき寄せるジョセフ。気が付いたワムウをトロッコに乗せ、まんまと囮になることに成功します。
トロッコ上では不可解な展開が繰り広げられます。ワムウはトロッコを飛び降りることも出来たはずですが、そうはしません。2,000年寝ていたワムウはトロッコなどは見たこともないはずですが、一目でブレーキを使いこなします。そして2,000年前に火薬は発明されていなかったはずなのに、ダイナマイトが爆発物だと見抜いています。
まあそれはいいとしましょう。結果的にジョセフはワムウを挑発して1月後の再戦を条件に生き延びますが、代わりにワムウとエシディシに毒入りの指輪を体内に埋め込まれ、彼らを倒さなければ死んでしまうという状況に追い込まれてしまいます。
さて、この時点でジョセフがワムウに勝つ方法はあったでしょうか。シーザー同様力の差が大きすぎて勝ち目はなかったと思います。神砂嵐に対抗する手段はありませんしね。でもあえて攻撃を受けているワムウに波紋を流していればよかったとは思いますね。千載一遇のチャンスを逃したともいえます。
それにしてもワムウはどうして頭部に傷を受けたのでしょう。サンタナは銃弾を浴びても無傷でしたが、ワムウはそれ以上の能力を持っているはずです。ワムウにダメージを与えるには波紋を込めた攻撃が必要なはずですが、ジョセフの手を離れた鉄製のクラッカーには波紋は流れません。人間が投げただけのクラッカーが柱の男にダメージを与えたとすると、けっこうチョロい相手なような気もしますけど。
価格:620円 |