1-15.ジョジョvsディオ⑤

 ついにジョジョとディオの対決です。波紋を身につけたジョジョと吸血鬼の能力を使いこなしているディオ。スピードワゴンの分析によると、ディオのスピードは動物の豹と同じくらいということですが、これってもの凄く速そうですよね。波紋を身につけたジョジョなら見切ることは可能なようですが、ジョジョ自身が豹並みの動きをすることは出来ないでしょうな。さらにディオのパワーは骨肉をたやすく微塵にするほど無双。さらに気化冷凍法の防御と通常攻撃に対する回復力を考えると、身体能力ではディオが圧倒的に有利です。
 しかしジョジョも波紋の一撃が決まればディオを倒せるので、一撃必殺なのは両者同じですな。

 剣を構えるジョジョに襲いかかるディオ。ジョジョは隠し持っていた薔薇をディオに向けて投げつけます。突然の薔薇に驚くディオ。この薔薇に右目を奪われていますからね。ディオが薔薇を弾いている隙に、ジョジョはディオの右目の死角を突いて切り掛かります。ディオの予想を超えるほどジョジョは戦い慣れています。
 そりゃそうですよね。ディオは弱い人間や死体をゾンビに変えただけですが、ジョジョはブラフォードやタルカスといった強力なゾンビとの死闘をくぐり抜けてきたのですから。
 ジョジョの攻撃を間一髪躱したディオですが、続く攻撃は避けきれず右腕を切り落とされます。さらには脳天から腹の辺りまで真っ二つに切下ろされてしまいます。スピードワゴンはジョジョの勝利を確信しますが、すでにジョジョの両腕は剣ごと凍らされていました。これでは波紋が流せません。波紋が流れなければ、真っ二つにしたくらいでディオは倒せないんですねー。
 ディオは残る左手でジョジョの首にある頸動脈を触ります。このままでは血を吸われ、ジョジョもゾンビになってしまいます。

こりこり

 一気に形勢逆転したディオ。ジョジョの剣はまだディオの身体に食込んでいますが、両腕ごと凍らされたジョジョは離れることが出来ません。ディオと密着している状況は極めて危険ですね。
 ジョジョは右足の蹴りを放ちますが、ディオに蹴りを合わせられ瞬時に凍結。さらには軸足の左足も凍らされ、ジョジョは身動きがとれなくなります。まさに絶体絶命のジョジョ。仲間たちはゾンビに阻まれてジョジョの助けに入れません。

 ついにジョジョを追い詰めたかに見えるディオですが、ジョジョは彼のミスを指摘します。それはディオがジョジョの生命を吸い取るために、彼の全身を凍らせていないことです。全身を凍らせてしまえば生命を吸い取れませんからね。
 ジョジョはディオの身体に突き刺さる剣の先端を炎であぶり、氷を溶かしていたのです。氷が溶けるほど剣が熱くなっているのなら、身体を貫かれているディオ自身も気が付きそうなものですけどね。
 あわてて剣を折るディオですが、同時に氷が溶けたジョジョの山吹色の波紋疾走を喰らってしまいます。

 ジョジョの波紋を込めた拳がディオの顔面を捉えたかに見えましたが、その拳すらも瞬時に凍らされていました。ディオは自分を追い詰めたジョジョを認めつつも、自分の冷凍法は絶対に破れないと自信満々です。人間の努力には限界があり、波紋の修行など無駄だと。そしてこの台詞。

モンキー

「猿が人間に追いつけるかーッ!おまえはこのディオにとっての モンキーなんだよジョジョォォォォーーーーッ!」

炎の拳

 ジョジョに襲いかかるディオ。ジョジョは拳のグローブに火をつけます。燃える拳で反撃するジョジョ。これなら冷凍法を破れるかも知れません。
 ジョジョの拳を防いだかに見えたディオですが、拳は止まりません。波紋を込めたジョジョの一撃がディオの胸を貫きます。この辺りのジョジョの力は、ツェペリから受け継いだものなのか主人公補正なのか。
 ディオの身体は波紋で溶けだします。勝負はジョジョの勝ちですね。ディオは最後に目から体液を高圧で飛ばし、レーザーのような攻撃を出すものの、命中はしませんでした。
 全身が溶けて死ぬ寸前、ディオは力を振り絞り自分の首を飛ばします。身体は消滅しましたが、ディオの首だけはワンチェンが回収しました。別のボディがあればディオは復活すると・・・。

ゴゴゴ2

 逆転に次ぐ逆転で、見応えのあるバトルでしたね。ジョジョとディオの決戦と呼ぶにふさわしい戦いでした。ジョジョの勝因は、波紋という一撃必殺の攻撃だけではなく、薔薇や炎を使って戦ったことですかね。凍らされた足がいつ溶けたのかは分かりませんでしたけど。
 ディオの敗因は、能力に頼って単純な力押しをしたことですかね。さらにはジョジョを殺してしまえばいいのに、生命を吸い取ろうとしたのは失敗でしたね。
 冷凍法があるのですから、最初のジョジョの剣攻撃は躱す必要などなく、突きを喰らうと同時にジョジョの首を飛ばしてしまえば勝てましたな。
 さらに真っ二つにされた時も、ジョジョの剣と両腕を凍らせた時点で剣をへし折ってしまえば良かったのに。いつまでも貫かれている意味がありませんからね。
 最後の炎の拳も、ディオのスピードなら受けずに躱すことが出来たのではないでしょうか。百歩譲って躱さないにしても、受けずにジョジョの両腕を粉微塵にすることが出来たでしょう。腕を破壊してしまえば波紋は流せません。吸血鬼のパワーなら瞬時に破壊出来たでしょうに。
 こうしてみるとディオは戦闘に対して怠慢ですね。ジョジョは戦力で劣る分頭を使い小細工を弄し、全力で戦ったと思います。ジョジョを侮っていたんでしょうかね。そういうところが子供の頃から変わらないディオの弱点ですな。

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承太郎