1-14.ストレイツォvs吸血鬼
ディオに瞬殺されたダイアーですが、薔薇を使ってディオに一矢報います。ディオの気化冷凍法は波紋使いに対して非常に強力な防御であり攻撃でもありますが、ジョジョはダイアーの薔薇攻撃を見て突破口を見いだします。
ブラフォードから受け継いだ幸運と勇気の剣を使い、波紋を込めて一瞬で斬れば、気化冷凍法で凍らされる前に波紋を伝わらせることが出来るかもしれません。
カエルの小便よりも下衆な波紋を喰らって激怒したディオ。手下のゾンビどもがポコとお姉さんに襲いかかります。
雑魚ゾンビどもの前に立ちはだかったのは、トンペティの弟子の一人ストレイツォ。ダイアーは脳みそ筋肉系の男でしたが、ストレイツォは美形キャラです。
ストレイツォを取り囲んだゾンビたちがそれぞれ名乗りを上げます。
「おれの名はペイジ」「ジョーンズ(ビン)」「プラント(ビン)」「ボーンナム(ビビン)」
ジャンプ連載当時これを読んだエス氏は驚愕しましたね。見るからに雑魚なゾンビが、それも4匹も名乗るなんて。
そして雑魚なりの必殺攻撃「血管針攻撃!」を繰り出します。
そんな攻撃はもちろんストレイツォには通用しません。血管針攻撃を余裕で躱したストレイツォは、シャンデリアを落として4匹の上に落とし、そのシャンデリアに波紋を流しで4匹を一網打尽にしてしまいます。
ダイアーは生物である薔薇の樹液中に波紋を帯びさせたまま放ちましたが、金属は生物ではないので、触れて波紋を流さなければならないとの解説付きです。
哀れなゾンビたちは一瞬にして蒸発してしまいました。
正直迷いましたね。この4人組とのバトルを記事にするかどうかを。しかし外すことは出来ませんでした・・・連載当時のこのバトルを読んだエス氏としては、「ジョジョの奇妙な冒険」独特のノリや雰囲気をある意味表しているこのバトルを無視するわけにはいきません。
当時の漫画でこの4人組の様な雑魚キャラが名乗りを上げるなど、有り得るはずもなかったのです。それが一人一コマを使って名を名乗り、その上で脇役のストレイツォに瞬殺されるという。一体こいつらは何のために登場したんだ・・・小学生のエス氏のは衝撃的でした。
その衝撃は、20年以上経った現在でも、ジョーンズを除くペイジ、プラント、ボーンナムの3匹の名前を覚えていたほどです。
今読み返してみるとこのストレイツォと4匹のバトルは、2部にも登場するストレイツォの一応の見せ場と、金属には触れて波紋を流す必要があるという設定の確認という意味があるのかな・・・なんて思います。
価格:600円 |
ハッぴーウレぴーよろぴくねー!と言いたいッ!
名乗り!必殺技!デザインの強烈なインパクト!そして4ページしかもたないその命!
荒木先生のこういった独特な表現手法により、1部僅か五冊で完全に惹き込まれてしまい今なお何周読んでもまたこの雑魚ゾンビたちの中でも一際輝くこやつらを愛しく感じます。