1-9.ジョジョvs切り裂きジャック

 ディオの潜伏先である「風の騎士たちの町」へ向かうジョジョ、ツェペリ、スピードワゴンの三人。町の出入り口であるトンネルの中で、三人はディオの手下となった切り裂きジャックに襲われます。

切り裂きジャック

 馬車の御者は全身をメスで貫かれ、頭には馬の生首が被せられていました。馬車の馬は全て首を刎ねられています。そして馬の体内に潜り込み、首の切断面から頭を出す切り裂きジャックの登場シーンはインパクト大ですな。

 バトル前半はツェペリが相手をします。ワインを飲みつつ、ツェペリはジョジョに戦い方をレクチャーしながらの戦いです。
 自分ならどうするか、ツェペリは太陽までの逃げ道であるトンネルの入り口を塞ぐといい、その通りジャックは馬車を投げてトンネルの入り口を破壊します。逃げ道を塞いだ上で、ジャックは全身からメスを飛ばすという攻撃を仕掛けてきます。
 飛んできたメスは岩盤をも切り裂く威力ですが、ツェペリが波紋を込めてワインを飛ばした波紋カッターに防がれてしまいます。

「勇気」とは「怖さ」を知ることッ!「恐怖」を我が物とすることじゃあッ!

人間讃歌は「勇気」の讃歌ッ!!人間の素晴らしさは勇気の素晴らしさ!!いくら強くてもこいつら屍生人は「勇気」を知らん!ノミと同類よォーッ!!

 ツェペリのおっさんかっこいいですね。ジャックの攻撃を躱しつつ仙道波蹴(せんどうウエーブキック)を喰らわせます。ワインもこぼさずにジャックを圧倒するとは、おっさん強し。

 ジャックはトンネル内のぬけ穴に逃げ込みます。ツェペリは「北風が勇者バイキングをつくった」というノルウェーの諺を引き合いに出し、ジョジョにワイングラスの中身をこぼさずにジャックを倒すよう指示します。
 ツェペリはスピードワゴンにカリブ海で出会った漁師の話をします。人食いサメに襲われバラバラになった船体に足を挟まれた漁師。しかも身体は海中です。サメに食われるか溺れて死ぬか、絶体絶命の漁師は自ら足を切断します。さらに傷口から流れる血でサメをおびき寄せ、銛で仕留めてしまいます。ピンチをチャンスに変えた漁師は英雄となりました。
 諺と漁師の話から得られた教訓は、おそらく厳しい状況を乗り越えた時、人は成長したり何かを得たりすることが出来るということではないかと。

 暗い迷路に入り込んだジョジョ。彼が持つ松明はジャックにすれば格好の的です。巨大なナイフの化け物に襲われるジョジョ。慌てて火を消しますが、ジョジョのすぐ近くにジャックは潜んでいました。ジャックは臭いでジョジョの位置を掴んでいます。ナイフの化け物をもって待ち構えるジャック。
 一方のジョジョは手に持っているワインが探知機となって、壁の向こうに潜むジャックの位置を掴みます。そして燃えつきるほどヒートします。
 波紋を喰らいジャックはやられてしまいました。

燃えつきるほどヒート

 「北風」は困難や厳しい状況のことかと思ったら、ワインは戦闘を有利にする便利アイテムだったでござる。これで本当に北風がバイキングを作ったといえるのでしょうか・・・。

 ジャックのナイフの化け物は石の柱を豆腐みたいに切断していましたからね。壁ごとジョジョを切り刻むことが出来たと思うのですが。ジョジョの熱い台詞に連載当時小学生だったエス氏はシビレましたね~。

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承太郎