5-13.リゾット[メタリカ]

 ボスの正体を探るため、ブチャラティチームはサルディニア島に向かいます。しかしこの島にはすでにボス本人と、暗殺チームのリーダーリゾットが上陸していました。
 ドッピオというちょっと間の抜けた少年の姿を偽装するボス。ドッピオとボスは二重人格者なんですね。ドッピオは自分をボスの腹心の部下だと思っています。そのドッピオの正体を見抜いた占い師は正に超一流ですね。
 そして珍しく主人公チームを除いて、ボスとリゾットのバトルが始まります。

ドドド

【ドッピオ】
スタンド名:キング・クリムゾン(以下キンクリ)
破壊力-A スピード-A 射程距離-E 持続力-E 精密動作性-? 成長性-?
時間を十数秒消し去り、その時間の中を自分だけが動くことが出来る能力。未来の予知も出来ます。分かり難い能力ですね。ドッピオは全ての能力を使うことは出来ませんけど。

【リゾット・ネエロ】
スタンド名:メタリカ
破壊力-C スピード-C 射程距離-5m~10m 持続力-A 精密動作性-C 成長性-C
リゾットの体内に潜む極小のスタンドで、磁力を操ります。相手の鉄分を刃物などに物質化することで相手にダメージを与えつつ、体内の鉄分を奪うことも出来ます。さらにはメタリカを身に纏うことで、カメレオンのように周囲の景色に同化することも出来ます。

 ボスの正体の手がかりとなる写真に映っていた建物を見張ろうとするドッピオ。そこへリゾットが現れます。彼もボスの手がかりを探しにきたのですね。そして自分を追う組織の追跡者を警戒しています。
 ドッピオは相手がリゾットだと気が付いていますが、リゾットはドッピオを知りません。ドッピオもリゾットの能力までは知りません。ボスはリゾットをキンクリの射程距離である2mまで近づけろとドッピオに指示を出します。相手に気が付いている分、この時点ではドッピオが有利ですな。
 しかしリゾットも暗殺チームのリーダーですからね。ドッピオに対しても警戒を怠りません。

リゾット

「オレはお前に・・・近づかない」といいつつ急接近してきたリゾットにビックリするドッピオ。リゾットのナイフにつまずいてすっ転びます。鼻血を出しながら動転するドッピオを見て、リゾットは無関係な人間だと判断しかけますが、足元の写真に気が付きます。
 ドッピオは写真を隠し通しますが、リゾットにはスタンド使いであることがバレてしまいます。ナランチャのエアロスミスが周囲を警戒するために飛び回っている音に反応してしまったんですね。エアロスミスが見えるのはスタンド使いだけです。
 正体まではバレていませんが、スタンド使いであることが知られてしまった以上、もはや戦闘は回避出来ません。

 ドッピオの口の中に突然大量のカミソリが出現します。それを吐き出すドッピオですが、うぅ、血まみれで痛そうです。
 怯まずにキンクリの射程距離の2mに近づこうとするドッピオですが、今度は頬と口の中に大量の釘が出現します。そして自分に向かってきたことから、リゾットは相手のスタンドが近距離パワー型だと察知します。
 序盤はリゾットが優勢ですね。ドッピオはメタリカの能力に翻弄されています。

 メタリカの能力で姿を消したリゾット。ドッピオはキンクリの予知能力エピタフを使いリゾットに対抗します。予知通りのどに現れたハサミをえぐり出し、リゾットの攻撃を防御します。防御といっても、もし自分がのどに埋め込まれたハサミを引きずり出したとしたら、それだけで病院送りは確実だと思いますけどね。なぜか上手く攻撃を防いだ扱いになっていますけど。
 次の予知では右足が吹っ飛んでいる画面が見えました。ドッピオに指示を与えているボスもちょっと焦ります。自分の足ですからね。ドッピオなんかに戦わせないで、自分が出てきて戦えばいいのに。でも自分の人格が表に出るには10秒ほどかかるそうです。
 やられっぱなしのドッピオですが、リゾットの能力に気が付きました。自身の体力の消耗と、カエルがカミソリにやられる姿を見て、メタリカは相手の体内で鉄のカミソリを作っていると見極めます。そしてリゾットの姿は見えませんが、カエルの先を攻撃すればそこにいるはず。ドッピオは自分ののどを切り裂くはずだったハサミを投げ、リゾットの右足を吹っ飛ばしました。エピタフの予知で吹っ飛んでいたのは、リゾットの足だったんですねー。
 ドッピオがこの攻撃をする描写はちょっとおかしいですね。リゾットの位置からドッピオまでの直線上にいるカエルがカミソリにやられるワケですが、メタリカの能力って真っ直ぐに進んで相手を攻撃する能力なんでしょうか。相手の体内の鉄分を操るわけですから、カエルを飛び越して直接ドッピオに攻撃出来てもおかしくないと思うんですけどね。むしろカエルがやられることに違和感を感じます。
 そしてドッピオは360°全てを警戒出来たわけではなく、カエルを置いた先にリゾットがいたから気が付いただけです。別の位置から攻撃されたら気が付かなかったでしょう。これは単なる偶然のはず。リゾットの攻撃位置までは予知出来ていないでしょう。

 バトルも終盤です。リゾットは切断された足をメタリカで繋げて応急処置を施します。ドッピオは完全にリゾットの能力を見抜きますが、すでにリゾットの術中にハマっていました。これまでの攻撃で鉄分を奪われ過ぎたんですね。このままでは放っておいてもドッピオは死んでしまいます。
 そのときブチャラティチームが建物に到着してしまいます。この場所でアバッキオのムーディー・ブルースを使われるとボスの正体が明らかになってしまいます。覚悟を決めるボス。最後の勝負です。
 しかしドッピオが予知したのは頭部がえぐれている自分自身でした。ドッピオではもはや勝負にならないと焦るボス。このままでは死んでしまいます。ボスは自分が出て戦おうとしますが、ドッピオはリゾットに攻撃を仕掛けます。姿を消しているリゾットですが、ドッピオは磁力を操る彼の能力を利用し、その位置を探り当てます。
 ところがドッピオの攻撃は読まれていました。リゾットはドッピオの体つきが変わっているのを見て、その正体に気が付きます。ドッピオ=ボスに止めを刺そうとするリゾット。しかし、その身体はエアロスミスの銃撃に貫かれてしまいます。
 ドッピオの攻撃はリゾットを狙ったものではなく、ブチャラティたちに、ここで自分たちがいることを知らせるためのものだったんですねー。ボスとしては自分の位置をブチャラティたちに知らせるのは絶対に避けたいことだったのでしょうが、そうしないと死んでいましたからね。一対一の戦闘ということであればリゾットの勝ちでしたな。惜しいところで死んでしまいましたな。

ゴゴゴ

 うーん。ボスは本当に回りくどい男です。最初から自分で戦えばいいのに。戦力を隠したまま殺されるところでしたからね。
 リゾットは相手の体内の鉄分の他、地球上の至る所にある鉄分を利用出来るようですが、それなら最初から使えといいたいですね。ドッピオの体内にカミソリを発生させつつ、外からもメスで攻撃を仕掛ければもっと楽に勝てたと思いますけど。リゾットの攻撃はカミソリ、釘、ハサミとドッピオにダメージを与えているものの、どれも決め手に欠けています。暗殺チームのリーダーというなら、もっと強力な一撃必殺の技はないんですかね。口の中ではなく心臓に釘でダメージ与えるとか。
 まあ結果的に負けたとはいえ、ボスをタイマンで窮地に追い込んだリゾットの実力は、正に暗殺チームのリーダーにふさわしいといえますな。
 もしリゾットがチャラティチームのメンバーと戦ったらどうなったでしょう。ブチャラティ、ミスタ、アバッキオは姿を消したリゾットの位置を探れずに敗北。ナランチャのエアロスミスなら呼吸で探知出来るのでどうにか対抗出来そうです。ジョルノもゴールド・エクスペリエンスで生命エネルギーを探れそうですな。
 ふむ、エアロスミスは相性が良いかも知れませんね。呼吸を探知しつつメタリカの射程外から攻撃出来れば勝てそうです。メタリカは人体に直接ダメージを与えられますが、スタンド相手にはどうなんでしょうね。効かない・・・んでしょうなあ。

暗殺チーム2
to_be_continued

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承太郎