5-7.プロシュート&ペッシ[ザ・グレイトフル・デッド&ビーチ・ボーイ]
鍵を手に入れて駅に向かうブチャラティチーム。そこでボスの指示する乗り物の「亀」を見つけます。亀とともに列車に乗った一行ですが、暗殺チームの二人が追いかけてきています。
暗殺チームはプロシュート兄貴とペッシのコンビです。プロシュート兄貴はPart5全体でも存在感のあるカッコいいキャラですね。エス氏も好きです。
ブチャラティ一行をブッ殺すと息巻くペッシに向かっていう、プロシュート兄貴の台詞は有名ですね。
「おいオメーさっきからうるせえぞ。「ブッ殺す」「ブッ殺す」ってよォ~~~。どういうつもりだてめー。そういう言葉はオレたちの世界にはねーんだぜ・・・そんな弱虫の使う言葉はな・・・。「ブッ殺す」・・・そんな言葉は使う必要がねーんだ。なぜならオレやオレたちの仲間はその言葉を頭の中に思い浮かべた時には!実際に相手を殺っちまってもうすでに終わってるからだッ!だから使った事がねぇーーーッ!ペッシ オマエもそうなるよなァ~~~オレたちの仲間なら・・・わかるか?オレの言ってる事・・・え?「ブッ殺した」なら使ってもいいッ!」
こんなイカした兄貴とペッシはブチャラティたちを追って列車に乗り込みます。
【ブローノ・ブチャラティ】
スタンド名:スティッキィ・フィンガーズ
破壊力-A スピード-A 射程距離-E 持続力-D 精密動作性-C 成長性-D
殴った人や物にジッパーを取付け、物を切断や接着したり、ジッパーを開いて空間を作る事が出来る能力。
【グイード・ミスタ】
スタンド名:セックス・ピストルズ
破壊力-E スピード-E 射程距離- 持続力-A 精密動作性-A 成長性-B
自分の意思を持つ6人で一体のスタンド。ミスタの撃つ弾丸を操りますが、スタンド自体に攻撃力はありません。よく見ると6人全員顔が違います。
【プロシュート兄貴】
スタンド名:ザ・グレイトフル・デッド
破壊力-B スピード-E 射程距離- 持続力-A 精密動作性-E 成長性-C
射程距離内の生物を無差別に老化させる能力。体温が高いと老化の速度も速くなります。直接触れるとすぐに相手を老化させられます。氷で冷やす事で老化を遅らせる事が出来ます。
【ペッシ】
スタンド名:ビーチ・ボーイ
破壊力-C スピード-B 射程距離- 持続力-C 精密動作性-C 成長性-A
壁や床に糸を垂らし、相手を釣る能力。エアコンのスイッチ等を餌として、触れた相手を釣る事も出来ます。釣られた相手が糸を攻撃すると、その衝撃が自身に返ってきます。
今回のバトルはけっこう長丁場です。手短にいきましょう。ザ・グレイトフル・デッドの能力で列車中の人間が老化を始めます。ジョルノはいち早く体温の変化で老化の速度が変わることを見抜きます。数少ない氷をもって、ミスタはスタンド使いを始末するために列車内を探索しますが、ペッシのビーチ・ボーイで釣られてしまいます。ビーチ・ボーイの針がミスタののど元まで食い込みますが、ミスタはセックス・ピストルズで列車内の氷を攻撃し、ペッシを慌てさせます。氷を壊され自分も老化すると焦ったペッシは、ビーチ・ボーイを解除してしまい形勢逆転。ペッシは雑魚ですが、プロシュートが助けに入ります。頭部に銃弾を三発打ち込まれたミスタ。ピストルズNo.5のおかげで命は助かりますが、戦闘不能になります。ミスタの氷をもって、No.6はブチャラティのサポートに向かいました。
この前半部分では、ペッシのママッ子野郎ぶりが存分に発揮されます。ビーチ・ボーイでミスタを倒せたはずですけどね。結果的にはプロシュートが倒すので同じですけど。プロシュート兄貴は言葉だけではなく、本当にミスタの頭に銃弾を撃ち込みます。
「ブッ殺す」と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!」
ペッシは頭の形も変で首も無い醜男ですが、プロシュートはスーツ姿のイケメンです。ジョジョのキャラの中では普通のファッションですな。
さて亀の中に隠れていることがバレたブチャラティたちですが、No.6の連絡を受けたブチャラティが反撃を開始します。接近戦でプロシュートとペッシを圧倒します。そしてプロシュートを道連れに列車の外へ飛び出します。自分がやられても、プロシュートが死ねばザ・グレイトフル・デッドの能力も消え、部下が復活してトリッシュを護る事が出来るという考えです。ブチャラティは自分自身が犠牲になる覚悟も出来ているんですね。
ペッシはビーチ・ボーイでプロシュートを釣り上げようとしますが、ブチャラティに阻まれてしまいます。兄貴は150kmで走行する列車から転落。ブチャラティは生き延びます。老化の進行が止まり、落ちたのがブチャラティではなくプロシュートだと気が付いたペッシは絶望します。しかし兄貴は死んではいませんでした。
「グレイト・・・フル・デッド・・・」
兄貴の一番好きな台詞です。ひん死の重傷を負いながらも列車の車輪にしがみつき、最後の瞬間までスタンド能力を解除しないという兄貴の覚悟。ペッシも兄貴の覚悟を言葉ではなく「心」で理解します。ペッシがパワーアップしたところで中盤は終了ですね。
後半戦はブチャラティとペッシの一騎打ちです。ペッシの針はブチャラティの心臓に向かって正確に進み続けます。ビーチ・ボーイから逃れるために、自分の身体をバラバラにするブチャラティ。心臓を止めて死にかけますが、ペッシの攻撃から逃れる事に成功します。プロシュートに止めを刺されると勘違いしたペッシは列車を止めますが、そのおかげで自滅寸前のブチャラティが復活。お互い向かい合った状態で最後の対決です。
ペッシの針を使ったすばやい攻撃は、ついにブチャラティの心臓を捕らえます。その瞬間、ビーチ・ボーイの糸を掴んだブチャラティは、その糸をペッシの首に巻き付け、そのままへし折ります。ペッシにも首があったんですね・・・。勝負ありですが、ペッシは死ぬ前にブチャラティの仲間を道連れにしようとします。
さっきまでのペッシは仲間のために目的を遂げようとする気高い意思がありましたが、最後はブチャラティに絶望を与えようとするだけのゲス野郎に墜ちてしまいます。結局ペッシはブチャラティのアリアリをくらい、プロシュートも息絶えてしまいます。さすが幹部のブチャラティは強いですね。
暗殺チーム側の敗因は、やはりペッシがママッ子野郎だったことでしょうか。ペッシが最初から覚悟を決めていれば戦闘を有利に進められていたでしょう。最初のエアコンスイッチからのビーチ・ボーイの攻撃でミスタを殺していれば、ピストルズも消えてブチャラティには一切情報が入りません。ビーチ・ボーイの攻撃はピストルズでは防げませんからね。ミスタが倒された後ブチャラティが様子を見に出てきたとしても、エアコンスイッチからのビーチ・ボーイ攻撃は有効でしょう。ブチャラティは倒せないかも知れませんが、戦闘が長引けば老化が進んで暗殺チーム側がどんどん有利になります。
ブチャラティチームではジョルノ、フーゴ、アバッキオ、ナランチャの四人は戦力外でしたが、仮に戦闘に参加していたらどうでしょう。ジョルノとアバッキオではペッシに勝てないでしょうね。フーゴのパープル・ヘイズはスタンドにもウイルスを感染させられるので、ビーチ・ボーイの糸経由でペッシを殺せそうですが、乗客も全員死ぬでしょうね。ナランチャのエアロスミスはペッシ一人を補足出来ないので、ビーチ・ボーイには勝てなそうです。
こう考えると、ブチャラティだけがどうにかペッシに対抗出来たということでしょう。便利で強力なスタンドでしたね。逆にザ・グレイトフル・デッドは使いどころに困る能力ですな。自分がスタンド使いになれたとしても、この能力は要りませんね・・・。
それにしても、スティッキィ・フィンガーズが両手でパンチするために、本体のブチャラティが両手をはなす必要があったのでしょうか・・・。
価格:600円 |