5-6.イルーゾォ[マン・イン・ザ・ミラー]

 Part5でボスのスタンドよりもよく分からないのがイルーゾォのマン・イン・ザ・ミラーです。鏡の中の世界に入れるという能力ですが、Part3で鏡の中の世界などないといっていたのは無かったことになっているわけですな。
 イルーゾォ戦ではついにフーゴのスタンド、パープル・ヘイズの登場します。ジョルノ、アバッキオと三対一でイルーゾォをボコると。

 ボスからの指令で乗り物の鍵を手に入れることになったブチャラティチーム。RPGかといいいたくなるような展開ですな。そしてジョルノ、アバッキオ、フーゴの三人で鍵を探す最中に、新手のスタンド使いに襲われるわけです。
 イルーゾォにはこういいたいですね。「相手が何をしようとしているのか確かめてから襲え」と。暗殺チームのみなさんは同じパターンが多くて困ります。

【ジョルノ・ジョバァーナ】
スタンド名:ゴールド・エクスペリエンス(以下GE)
破壊力-C スピード-A 射程距離-E 持続力-D 精密動作性-C 成長性-A
物に生命を与え、動植物に変える能力。

【レオーネ・アバッキオ】
スタンド名:ムーティー・ブルース
破壊力-C スピード-C 射程距離-A 持続力-A 精密動作性-C 成長性-C
過去に起こった出来事を録画したビデオのように再生することが出来る能力。再生中はコントロール不能。物語的に重要な能力ですな。

【パンナコッタ・フーゴ】
スタンド名:パープル・ヘイズ
破壊力-A スピード-B 射程距離-C 持続力-E 精密動作性-E 成長性-B
両手の拳に付いているカプセルが割れると殺人ウイルスが散布される。感染した生物は30秒くらいで死亡。ウイルスは日光で殺菌される。

【イルーゾォ】
スタンド名:マン・イン・ザ・ミラー
破壊力-C スピード-C 射程距離- 持続力-D 精密動作性-C 成長性-E
鏡を入り口として、鏡の中の世界に相手を引きずり込む。本体だけを引きずり込んで、スタンド能力を引きはがすことも可能。

 最初に鏡の中に引きずり込まれるのはフーゴですが、これは彼がたまたま最初に鏡を見たから。ジョルノとアバッキオにはマン・イン・ザ・ミラーが見えていませんでしたが、これもそういう能力だからでしょうか。
 鏡の中に入ったのはフーゴだけで、彼のスタンドは元の世界のままです。スタンドが使えないままイルーゾォにボコられるフーゴ。フーゴのスタンド、パープル・ヘイズは元の世界で発動して殺人ウイルスを散布します。この時のカラスが崩れる絵が、オエーのaaの元ネタだとばかり思っていました。

 フーゴがボコられているころ、ジョルノとアバッキオは口論していました。ジョルノはフーゴを助けて敵を倒すことが結果的に一番安全だと主張。アバッキオは一刻も早く鍵を手に入れることが最優先だと主張します。どちらも間違いではありませんな。
 ジョルノ案は結果的に上手くいきますが、イルーゾォに各個撃破される可能性が高かったですね。彼が間抜けて助かったといえます。アバッキオ案は結果的に失敗しますが、ジョルノが逃げていれば成功してたはずです。ただしアバッキオとフーゴの二人は殺されたでしょうが。

 イルーゾォはアバッキオが鍵を取りにいく動きに気が付いて後を追いますが、ホントにアホですね。しっかりとフーゴに止めを刺していればよかったのに。殺せる時にきちんと殺さないで、何が暗殺チームですか。
 アバッキオは鍵を手に入れますが、途端にイルーゾォに襲われます。とっさの機転でムーディー・ブルースを自分自身に変身させ、イルーゾォをだましてスタンドを鏡の中の世界に入り込ませることに成功します。
 ムーディー・ブルースが変身するということはリプレイ中のはずですが、どうみてもリプレイの動きではありませんでしたな。それにしてもアバッキオがわずかなヒントから、本体とスタンドを分離させて鏡の中に引きずり込むという、マン・イン・ザ・ミラーの能力に気が付いたのは大した物ですな。
 スタンド対スタンドなら大した戦闘力が無いマン・イン・ザ・ミラー。ムーディー・ブルースも戦闘型とは思えませんけどね。
 アバッキオが有利と思われましたが、マン・イン・ザ・ミラーの能力で身体半分だけ鏡の中の世界に引きずり込まれてしまい、身動きができなくなってしまいました。そんなことが出来るなら最初からそうしていれば。とにかく形勢逆転で、イルーゾォが圧倒的有利に。

 まんまとやられたアバッキオですが、ジョルノと口論した手間、このままやられるのはカッコ悪過ぎます。鍵を手に入れるためになんと自分の手首を切断します。手首が切断されればスタンドの手首も切れるので、ムーディー・ブルースの手首に鍵を持たせて巻き戻し、ジョルノのところまで鍵を届けようとします。
 アバッキオ自身もいっていますが、イルーゾォがさっさと止めを刺していればスタンド能力も消えるので、アバッキオの作戦が成功することもなかったんですがね。殺せる時に殺せない男、イルーゾォ。アホ過ぎます。

 ジョルノは鍵を手に入れても逃げ出さず、イルーゾォとの戦闘を選びます。手首まで切断したアバッキオ、哀れ。イルーゾォはジョルノを鏡の中に引きずり込みますが、ジョルノはパープル・ヘイズのウイルスに感染していました。近くにパープル・ヘイズは見えませんでしたけど、いつ感染したんでしょうね。
 ジョルノからウイルスを移されたイルーゾォは、あわててウイルスを除いて自分の身体を元の世界に出そうとします。その過程で片腕を失いますが、どうにか脱出に成功します。しかし元の世界にいるパープル・ヘイズにボコられて再度感染、死亡してしまいます。
 イルーゾォの死で能力が解除され、ジョルノたちは元の世界に戻ります。そしてジョルノはワクチンを作って無事に回復します。まあ漫画ですからね。

 イルーゾォの能力は、はっきりいって何でこれで負けるのか?と不思議に思えるほど強力ですね。
 まずはフーゴを殺します。スタンドと切り離されたフーゴを殺すのは簡単ですからね。これでパープル・ヘイズが消えます。アバッキオを追い、彼を殺します。アバッキオをさっさと殺していれば、ジョルノが鍵を手に入れることもなかったでしょう。ジョルノは鏡の能力に気が付いていましたが、かといって彼のスタンドではどうすることも出来なかったでしょうね。三人全滅です。
 逆にどうすれば殺す気満々のイルーゾォに勝てるでしょうか。一対一ではまず勝てないでしょう。フーゴの様に本体だけ鏡の中に入れられて殺されるのがオチです。うーん、ちょっと思い浮かびませんね。スタンド無しでも勝てそうなのはDIOとかカーズとか吸血鬼の方々でしょうか。元の世界で時間を止めたら、鏡の中でも時間は止まるんでしょうかね。

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承太郎