7-16.ヴァレンタイン vs DIO&ホット・パンツ [D4C vs スケアリーモンスターズ & クリーム・スターター]
vs大統領第2戦目です。前回はウェカピポを身代わりにしてどうにか生き残ったDIOですが、その際に大統領のスタンドD4Cの弱点に気が付きました。今度はホット・パンツと共闘です。
ホット・パンツは遺体の総取りを目的としており、彼女の方からDIOに協力を要請しました。大統領を追跡するにあたり、DIOの恐竜たちが必要だったんですね。一方DIOは大統領を追うのにクリーム・スターターの能力が必要です。ホット・パンツは遺体の代わりに金や権力などは全てDIOに渡すといいます。さらにDIOと母親を見捨てた父親のダリオの情報も知っていると。
おかしな取引ですけどね。大統領を倒したからといって、DIO自身が大統領になれるわけでもないのに。逆に遺体さえあれば、全てを手に入れることができるでしょう。DIOはホット・パンツの条件を飲みますが、当然最後は裏切る気満々ですな。
それにしても、ホット・パンツはあっさりと恐竜化したDIOの動きを捉えていましたね。無意味なところで優秀なホット・パンツです。
DIOとホット・パンツは大統領を追跡し、彼の乗る列車を追いかけます。そこに現れたのがD4Cの能力でパラレルワールド(以下PW)から連れてこられた彼ら自身です。PWの自分と出会い消滅しかかったDIOは対策もたてられましたが。
よく分からなかったのが、DIOが紙幣を出せと言った辺りの描写です。PWのDIOが転んだ理由と紙幣によって足が崩れた理由が分かりません・・・どなたか教えて下さい。
PWの二人を列車の扉に挟んで元の世界に送り返したDIOですが、ここいら辺の描写もちょっと分かりませんでした。
前回のウェカピポの時もそうだったのですが、D4C以外でもものに挟まってPWへ移動したり相手を送り込んだりできるのですが、これも当然D4Cの能力の影響があるからですよね。D4C自体は近距離パワー型のスタンドですが、その能力の影響はどの範囲まであるのでしょうか。DIOはうまいことPWのDIOとホット・パンツを元の世界に送り返せましたが、DIOとウェカピポの時のように、PWの二人ももう一度基本世界に来ることができたかも知れませんね。よく分かりませんな。
さて大統領とのバトルでは、DIOが圧倒的な強さを見せることになります。近距離パワー型のD4Cを接近戦で圧倒します。大統領は遺体を持って逃げたいところですが、遺体はPWには持ち出せず、全てが揃った遺体は彼自身が見張るしかないので、逃げるに逃げられないのですね。そこがDIOの指摘する大統領の弱点の一つです。
とはいえ大統領は致命傷を受けてもPWの自分と入れ替わることで無限に再生する強敵です。大統領を倒すには能力を使われる前に即死させるしかありません。
PWから自分を二人連れてきた大統領は、三対一でDIOと戦います。三人の大統領がDIOに殴りかかる絵はなかなかにシュールですな。そのパンチが当たって、恐竜DIOにどれほどのダメージがあるのでしょう。D4Cが二体描かれているコマもあるのですが、単行本によるとD4Cは多次元でも一体のみ基本世界にだけ存在するとか。するとPWの大統領の能力は?深くは考えません。
三対一でも大統領と五分に戦えるDIOですが、相手を即死させないと勝てません。三人を一気に即死させるのはさすがに無理です。そこでようやく出番が来たのがホット・パンツさん。DIOをクリーム・スターターで大統領そっくりにしてしまい、大統領自身にもどれがDIOか区別出来なくなってしまいます。これがDIOのいうもう一つの大統領の弱点ということですが、クリーム・スターターでよくもまあ一瞬で服装までそっくりにできたものです。
どれがDIOだか分からなくなっているうちに、二人の大統領はDIOに瞬殺されます。残り一人がPWに逃げる前に即死させればDIOの勝ちです。そして、一対一ならDIOの戦力がD4Cを圧倒しています。大統領に致命傷を追わせ、勝利を確信するDIO。
しかし大統領は最後の力でDIOの身体にしがみつき、列車の車輪に挟まれます。…DIOは車輪で身体を輪切りにされ死亡。大統領はPWへ逃れ、復活して戻ってきてしまいます。このバトルもまた大統領の勝ちでした。
戦闘能力でD4Cを圧倒したDIOでしたが、惜しいところで殺られてしまいました。彼の敗因はなんでしょうか?一つには勝利を確信して油断してしまったのでしょうね。DIOの油断はPart1からのお約束ですから。もう一つはホット・パンツが全然働かなかったことですかね。クリーム・スターターは接近戦で十分にD4Cと戦える能力だったはずですが、DIOを大統領のそっくりさんにする以外に仕事をしていません。これではDIOが勝っていたとしても、ホット・パンツには遺体を貰う権利は無いですな…。
大統領を倒すには、二人倒した時点で最後の一人をクリーム・スターターで捕らえてから殺す、という方が確実だったでしょうね。もしくは使えないホット・パンツの代わりに、恐竜をたくさん引き連れていくとか。これが一番ですな。
大統領がこれほど追い詰められた原因は、D4Cで恐竜DIOと接近戦を演じたからでしょうな。三対一で戦うくらいなら、十対一でもよかったはずです。大統領はその世界で全滅しない限り復活可能なわけですから、人数は多いほうが有利なはずです。さらに銃を使えばより強力でしたね。D4Cの接近戦の戦闘力は雑魚すぎてDIOに全く対抗出来ていませんから。PWから他のスタンド使いを連れてくるという方法もあったかも知れませんね。
もし銃弾がDIOに躱されて通用しないということであれば、大統領はDIOを倒す決め手に欠けるということになります。DIOに倒されても復活は可能でしょうが、逆に大統領がDIOを倒すことも出来ません。能力がバレている以上、PWのDIOと鉢合わせさせるという作戦も通用しませんし、D4Cの戦闘力ではDIOに及びません。さらにダメージを回復させることの出来るホット・パンツまでいましたからね。
こう考えると、大統領がDIOを倒すことが出来たのは意外とラッキーだったということになります。
遺体の力を手に入れパワーアップしてしまった大統領に、次はジャイロとジョニィが挑みます。

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