7-11.ウェカピポ & マジェント・マジェント [レッキング・ボール & 20th Century BOY]
ウェカピポ戦はSBRで一二を争うほど好きなバトルですね。完全に追い詰められたジャイロが主人公補正で辛くも勝利します。追い詰められたジャイロが、絶望の中でウェカピポに鉄球を投げようとするシーンが特にお気に入りですね。投げても勝てないとわかっている彼の絶望、そこから奇跡の逆転。ジョジョの戦闘でよくある、実は逆転のための布石を打っていた、とかではなく、完全に奇跡によって救われましたからね。素晴らしい追い込まれっぷりでした。
ウェカピポはスタンド使いではなく、ジャイロと同じ鉄球使いです。一般人ですが、なぜかスタンドは見えているようですね。鉄球の技術はスタンドとは違って、あくまでも習得可能な技術のようですが、不可解な点が多すぎますな。レッキング・ボールという鉄球から小さな衛星がはじけ飛び、それを喰らうか衝撃波でも受けてしまうと、脳が左側を認識できなくなってしまうという"左半身失調"が起こると。ジャイロはそういう能力だといっていますが、まあスタンド能力ではなくあくまでも鉄球技術なんでしょうね。意味不明ですが。ちなみに投げた鉄球が回転の力で手元に戻ってくるのはまあ許せますが、鉄球からはじけた衛生まで元に戻ってくるのは無理があると思いますな・・・。
ウェカピポとコンビを組むのがマジェント・マジェント(以下MM)です。彼のスタンド20th Century Boyはあらゆる攻撃を防いでくれる鉄壁の防御能力を持ちますが、防御中は身動き出来ないという弱点もあります。攻撃能力はないので、銃を使います。
ウェカピポ&MMコンビの基本戦術は、鉄球の左半身失調で相手に左側を認識出来ないようにしておいて、左側からMMが近づいて攻撃するというものです。ウェカピポはさらに攻撃地点を氷の海峡と選び、ジャイロに黄金長方形の回転を使わせないようにしています。
この作戦はジョニィとジャイロを窮地に追い詰めることになります。ジャイロとウェカピポの鉄球の打ち合いでは、黄金の回転が使えないジャイロは撃ち負けます。鉄球を防ぐためにジョニィの爪弾も使わなければなりません。
そして銃の射程距離に近づいてくるMMの防御に対して、爪弾と鉄球では効果がありません。左半身失調が始まったら近づき、銃で攻撃。単純ですが強力な攻撃パターンです。
ジョニィとジャイロが勝てたのは遺体が起こす奇跡のおかげだったので、ウェカピポ&MMの戦い方に間違いはなかったと思います。まあMMはもう少し慎重に戦うべきだったと思いますが。
では初めから黄金の回転が使える状況での戦闘ならば結果はどうなったでしょうか。ウェカピポの鉄球はジャイロに撃ち負けてしまい、衛生も飛ばず左半身失調も起こりません。ジョニィはMMを爪弾で足止めしておけば、ジャイロがウェカピポを倒してくれるでしょう。MMだけなら怖くはありません。
黄金の回転を封じ込めるウェカピポの作戦は、ツェペリ一族の鉄球の技術に敬意を払ったものだったといえますな。
ただジャイロがMMを倒した直後、ジョニィが爪弾でウェカピポを攻撃していたら・・・黄金の回転無しでもジャイロの鉄球と合わせてウェカピポを倒せたかも知れませんね。爪弾をレッキングボールの防御に使ったのは間違いだといえるでしょう。
MMの絶対防御を破る方法を考えましたが、防御中の身動き出来ない状態のまま地中に埋めてしまったり、コンクリートで固めてしまえば無力化出来るでしょう。コンクリートが準備出来なければ、やっぱり埋める方法がシンプルですかね。後の戦いでは沈められてしまいますけど。

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