7-4.ポーク・パイ・ハット小僧 [ワイアード]
ポーク・パイ・ハット小僧はジャイロとジョニィの二人をかなり追いつめた強敵です。彼の任務が遺体の回収ではなく、二人の殺害であったなら・・・恐らく二人とも生き残れなかったでしょう。
スタンド名はワイアード、水をはった皿から異空間を通過し、ワイアーを上空から垂れて獲物をひっかける能力です。昆虫や羽根など餌を針に付ければその餌の地点から獲物をひっかけることも出来ます。
よく分からないのは、ジャイロと馬をひっかけたときの状況ですね。馬の鞍や荷物はそのままで、馬だけをひっかけたのでしょうか。どうも瞬間的に消えてしまったかのような描かれ方です。ひっぱられたとは思えないですね。ジョニィは攻撃を受けた際にスタンドが見えないといっていますし、ジョニィを乗せて走っている最中の馬がいきなり消えたりしましたしね。
さらに、ひっかけられた獲物はどの時点から異空間を通して本体のところへ移動するのか。戦闘開始当初の描写からすると、ひっかけられた瞬間に消えそうな気もしますが、ジョニィはワイヤーにひっぱられながらも踏ん張っていますね。
ジョニィの爪もすごいですな。爪をタイヤのように転がして移動していますが、足が不自由とは思えないような機動力です。遺体のおかげで爪を飛ばせるようになり、能力はパワーアップしています。
皿を通して上空から砂漠を見ているポーク・パイ・ハット小僧は、近づいてくるジョニィを見失いましたが、これも妙な話ですな。彼は列車の上からどうやって大統領にかかりそうになったコーヒーを見分けたのでしょう。
つっこんでも仕方ないのですが、ジョニィが牙の能力で木を削るのはちょっと無理がありましたね~あの一瞬で、しかも焼かれながら。火もいつの間にか消えていますし。ポーク・パイ・ハット小僧に爪弾を喰らわせたジョニィですが、足の不自由な彼がどうやってあの高台まで登ったのかは不明です。
不可解な能力で二人を追いつめるポーク・パイ・ハット小僧は、生命力も恐るべきものをもっています。爪弾に顔面と胸を数カ所打ち抜かれたのに、絶命しないどころか反撃してきますからね。ジャイロを餌にするために生かしておいたといいますが、まあ殺しても餌にはなったのかな、と。
ジョニィは敗北を認めて遺体を差し出しましたが、いいところ無しのジャイロは最後に遺体の爪を回転させて一矢報います。ポーク・パイ・ハット小僧の敗因は、自分でも理解していたようですが、さっさとジャイロを殺さなかったことですね。
ポーク・パイ・ハット小僧はどうすれば二人から遺体を奪えたのでしょうか。一つはジャイロをすぐに殺すこと、もう一つは、ジョニィの馬ではなく彼本人をひっぱりあげることだったと思いますね。ジャイロがいなければジョニィに負けることは無かったでしょうし、馬よりもジョニィを先に捕まえておけば、彼に身を隠すスキを与えることも無かったでしょう。
もしくは、ジャイロを殺して一旦退くか。遠距離攻撃が可能なワイアードの能力なら、いつでもジョニィを攻撃出来るはずです。
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